
見えにくさと写真の世界
「視覚に障害があるのに、写真って撮れるの?」 そう思う方もいるかもしれません。
ロービジョンフォトギャラリープロジェクトは、視力が低下していたり、視野が欠けていたりと“見えにくさ”を抱えた当事者の皆さんによるグループです。
彼らは、自分たちの目に映る景色を写真に残し、表現する活動を続けています。
ロービジョンといっても、症状はさまざま。
視力が極端に低い人、視野の一部が見えない人、光がまぶしく感じられる人…。
先天性のものもあれば、後から起こるものもあり、進行する場合もあります。
「よく見える人(晴眼者)」と「全盲」のちょうど間に位置するのが、ロービジョンです。
彼らが撮った写真を通じて、視覚障害についての理解が深まったり、同じ立場の人が「仲間がいる」と感じられたりすることを目指しています。
活動の思い
ロービジョンフォトギャラリープロジェクトでは、写真を通じて“見える世界”を表現し、多くの人と共有することを大切にしています。
展示やワークショップを通じて、視覚障害に対する理解を広げ、「不自由の中にも可能性がある」ということを知っていただきたいと考えています。
写真を見る人にとって新しい視点や気づきが生まれたり、「自分も挑戦してみよう」と勇気を感じてもらえることを願って活動しています。

いつもとはちょっと違う“見え方”で写真を撮ってみませんか?
今回の撮影会では「ぼんやりメガネ」をかけて、ロービジョン(視覚がぼんやりと見えにくい状態)の体験をしながら、園内の自然を撮影します。
視界がぼんやりしたり、見える範囲が限られたりする中での撮影は、普段の何気ないシャッターとはまったく違った体験です。
不自由さの中だからこそ気づける光や音、風や手触り。
そんな感覚を写真に収めることで、新しい発見があるかもしれません。
また、グループで協力し合いながら「撮る人」「サポートする人」両方を体験することで、交流を深めながら新たな視点を得られます。
この撮影会を通じて、不自由さの中にある楽しさや気づきを一緒に見つけてみましょう。